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- その1 江戸時代(あるいはその前)からあった興味深い話とおもしろ話!!(4/全10話)
山のおもしろ歴史いろいろ
CLIMBING4)賽の河原地蔵尊(高島藩の歴史事案)
第4話は、2012年9月八ヶ岳渋御殿湯から高見石小屋→黒百合ヒュッテに一泊し、天狗岳から唐沢鉱泉を経て渋御殿湯に下山するコース途中のお話です。
登山口の渋御殿湯は、武田信玄のかくし湯として有名な温泉です。初めて登るコースなので楽しみにスタートしました。1時間程登りますと、明らかに今までとは異なった風景・大きな石のゴーロが広がり、何か異様な空気が広がっている場所に出ました。そこが賽の河原。丁度休憩をしようと思っていた矢先でした。
妙な標石と地蔵尊があります。(写真1)(写真2)
そこに書かれた内容を要約しますと、次の様な内容です。
「信州高島藩領諏訪郡金沢宿(※)本陣問屋 四代目当主小松三郎左衛門は、自村と隣村との山論に対する藩の不当裁定に強く抗議し、直訴も辞さない決意を持って再度願い出るに及びしところ、奉行所は入牢を申しつけ直ちに処刑処せられ、時に延宝6年(1678年)10月25日、金沢下町の宮川沿いに於いて、涙で見守る住民多数の前で34才の若さを一期に其の生涯を終焉せり、更に・・・・・・そして事件の後200年明治13年に至り、宮城上等裁判所に於いて遂にこの事件は金沢側の勝訴判決となり、小松三郎左衛門の悲願はここに漸くにして達成するを得たり。」
という内容であります。村と村民の為に命を賭して奉行所に強く抗議し、直訴も辞さない不屈の精神誉れ高き人物の姿に、一瞬鳥肌の立つのを感じました。処刑場の竹作を握りしめながら泣き叫んだであろう村人達の涙は、やがて200年の時代を乗り越え、かなう事になります!!
登山する度に遭遇した物語が今ここに甦る!!
【別記】※「本陣問屋」人馬継立業務、荷物業務、飛脚業務等の最高責任者。
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